暴言教師、やりたい放題で現場から追放
今は30代になり社会人をしている私ですが、ふとした瞬間に思い出す、高校時代のことがあります。高校1年生になり、高校生活に胸を膨らませていたときのこと。担任の男性教諭は背が高く、端正な顔立ちをした30代半ばの先生でした。落ち着いた雰囲気の人だったので、初めは先生の当たりが良かったと思いました。しかし、それは数時間で裏切られることになりました。入学式後、生徒手帳用の写真撮影の際に私は担任に腕をかなり強い力で引っ張って呼び止められ、「お前は頭のセットに何時間かけてるんだ。」と凄まれました。私は元々くせっ毛なのですが緩くパーマをかけたようなフワフワとした毛をしていました。それに加え髪の色素が薄く、他の子よりも茶色かったのです。ですが、そのことは入学前に提出した家庭調査票に身体的な特徴として記載して提出していました。私は生まれつきであることと、調査票に記載したことを伝えましたが「随分、綺麗な髪色やなぁ。まぁ、今日は許してやる。」と嫌味を言われて解放されました。その後も当然、担任の暴言は続き、授業であてた生徒が質問に答えられないと「馬鹿が!家に帰れ!」「お前、何部や?顧問に言って、部活辞めさせてやる。」「アホか、お前!今すぐ退部届書け!」と生徒を罵倒しました。それは、担任であるクラスの生徒だけでなく他所のクラスの生徒に対してもでした。酷いときは無言で生徒に近づき、勝手に机の中のものを鞄に詰め込んで生徒に投げ渡し、背中を無理矢理押して教室から追い出すことすらしていました。当然、悪評は直ぐに保護者の耳に届くことになり、岐阜の縁切り寺にもその悪名は轟いていました。再三に渡る注意を受けていました。しかし、一向に担任の態度は変わることなく、そのまま一年が過ぎました。翌年の離任式の日、壇上には担任の姿がありました。どこへ異動になるのかと思えば、教育支援センターへ行くことになっていました。あとから聞いた話によると、再三の注意を無視し、保護者からのクレームが絶えなかった結果、指導者として再教育が必要とみなされ、教育の現場から外されたそうです。その後、数年経ってから聞いた話では、センターから復帰したものの態度に改善が見られず、懲戒免職になったそうです。その話を聞いたときは、やっぱりな。精々した。と思いました。真面目にやっている先生とあの担任が同列に扱われるのはどう考えてもおかしいと思っていたので、正当な裁きが下ったのだと思います。あの担任と同じくらいの年齢になった今、仕事でストレスを感じたとしても、子供や誰かを虐めることでストレス解消したいなんて毛頭思いません。やはり、あの人は人として未熟だったんだろうなと思いました。